マタギの休日

趣味は当たらない競馬予想、ブレてボケる写真撮影、着信の無いスマートフォン、その他いろいろ
<< ABSなんていらない | main | リセットって何なんだ? >>
男は泣かない
「男の子なんだから泣いちゃダメ」

子供の頃、よく言われました。「男子たるもの、人前で涙を流すべからず」なんて言う人もいますね。
そんな「男子」でも、一生の内に三度、人目をはばからずに泣いてもいいときがあるそうです。

一度目は、「おぎゃぁ」と産まれたとき(笑)
二度目が、財布をなくしたとき。
そして三度目、母親が死んだとき。

僕はどちらかというと涙もろいほうです。マンガやドラマを見て感動すると、すぐに泣いてしまいます。
そんな僕が人生の中で一番泣いたとき、それは5才上の兄が死んだときでした。

お通夜から告別式まで、これでもかっ!ってくらい泣き通しだったんですが、実は4〜5年前の今頃としか覚えていないのです。正確な命日は知りません。一周忌以来、仏壇に手を合わせることもしていません。入院中も一度もお見舞いに行かず、いよいよ危なくなったとき兄貴の嫁さんに「生きているあいだに会いに来てやって欲しい」と言われ、初めて病院に行ったくらいです。そこには人工呼吸器に繋がれて機械的に呼吸をしているだけの兄貴がいました。本音を言えば、見たくなかったんです。その日は一睡もできませんでした。

不思議だったのがお通夜のとき。急なことだったんで誰にも知らせてなかった(暇も余裕もなかった)んですが、夜中に兄貴の遺影を眺めている内、なぜだか無性に、僕の友人たちに、兄貴と最期のお別れをしてやって欲しい、と思ったことでした。兄貴が生きていたことを、どうか忘れないでいてやって欲しい、という想いだったんでしょうか。人間、嫌われるよりも憎まれるよりももっと怖いのが忘れ去られることですからね。結局時間が時間だったんで兄貴が死んだことは後日知らせたんですが、「なんで当日に(夜中でも)知らせてくれなかったんだ」と怒られてしまいました。遠慮しないで知らせればよかったかなぁと悔やみましたが、ちょっと嬉しかったです。

命日も知らない、仏壇に手を合わせることすらしない、なんて薄情なヤツだと思われるかもしれませんが、僕はそれでもいいと思ってます。だって兄貴のことは覚えているから。一日だって思い出さない日はありません。
今でも時々夢に出てきます。夢の中でもあいかわらずイヤなやつ(笑)なんですが、夢の中の僕は兄貴が死ぬことを知っているんです。もちろん、夢の中とはいえ、「お前もうすぐ死ぬんだよ」なんてことは言わないですよ。
「あぁ、こいつもうじき死ぬんやなぁ」と思ったところで大体目が覚めて、ちょっと切ない気持ちになるだけです。

人生を時計に例えると、僕はもう正午をとっくに過ぎています。あとは暮れていくだけです。今頃になって「生きていた証」を残したくなってきました。大げさなことを言えば、ブログを始めたのもそういう気持ちが多少なりともあるのかもしれません。
僕の書いた記事を読んでくれた方が、記憶の片隅、いやハードディスクの片隅にでもいいから僕の存在を残してくれたらこんなに嬉しいことはありません。あっ、「じゃぁもっといい記事を書け」っていうのはナシの方向で(笑)
| Auther : スガオ | 日常雑記 | 20:51 | comments(0) | - |

↑ pagetop

comment コメント
comment コメントする









↑ pagetop

sun mon tue wed thu fri sat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>